糖尿病の方の中食(なかしょく)
こんにちは。栄養科の橋本です。
6月29日および7月6日に開催しました糖尿病教室のアンケートで、中食(なかしょく)についてのコメントが多かったので、中食を選ぶ際のポイントをお伝えしますね。
中食とは?
中食(なかしょく)とは、調理済みの食品を購入し、自宅や職場に持ち帰って食べることのことです。外食に比べて、量やバランスを調整しやすいというメリットがあります。
バランス良く中食を食べるには、主食、主菜、副菜の3つを揃えるのがポイントとなります。そして、食品に含まれるエネルギー量だけでなく塩分量を必ず確認する必要があります。
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7月6日の土曜日、糖尿病教室 2日目が開催されました
こんにちは 外来看護師の小野田です。
糖尿病教室2日目 、
看護師による日常生活の注意点、理学療法士による運動療法、栄養相談・応用編について開催しました。
看護師による日常生活の注意点として
・合併症について(3大合併症、フットケア、歯周病など)
・災害時のすすめ
分かりやすい説明に心がけています。が、いろいろな話を詰め込みすぎてしまうことも…普段聞けないことでも、どんどん質問していただいて、お答えできればと思います。
理学療法士による運動療法では、座ってできる運動を、参加者の皆さんと一緒に行いました。毎回ご好評いただいています。
栄養相談では、応用編について、お話させて頂きました。
今回も糖尿病食の試食をしていただきました。
「結構うす味だね」「思ったより美味しい」「やっぱり少ないね」「これぐらいがちょうど良いね」など、多くのコメントをいただきました。
ご参加いただいた14名の皆様、朝からご参加いただきましてありがとうございました。
ご参加いただいた皆様のアンケートでは、良かった点として、「中食について知ることができた」というコメントも多かったです。このブログでも中食のこと、近いうちにご紹介しますね。
当院の糖尿病教室は、毎年、6月、11月、3月に開催しています。
興味のある方は予約制になりますが、ぜひ、参加してみてください。
6月29日 一回目の糖尿病室の様子はこちら。
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栄養成分表示の見方・・単位に注意しよう
こんにちは。栄養科の橋本です。
高血圧を伴う糖尿病の場合、塩分のコントロールがとても重要になります。
コンビニやデパ地下、通販などで調理済みの食品を購入し、自宅や職場で食べる機会が多々あると思いますが、このとき必ず食品の栄養成分表示を確認するようにしましょう!
包装された加工食品と添加物には、
- 熱量(エネルギー)
- たんぱく質
- 脂質
- 炭水化物
- 食塩相当量(ナトリウム量)
が必ず表示されています。
糖尿病の方の塩分摂取量の目標は、塩分6g未満/日(ナトリウム 400mg : 塩分約1g)です。
商品によって、単位が違うので注意が必要です。
単位を考慮して、塩分摂取量を計算するようにしましょう。
当院では、管理栄養士による個別の食事相談を実施しています。
ご興味のある方は、診察の際にお気軽にご相談くださいね。
7月20日(土) 院内コンサートを実施しました
こんにちは。西東京中央総合病院 広報担当です。
当院 リハビリテーション室をメインステージに「夏のコンサート」を7月20日(土)に開催しました。
当院では毎年夏に院内コンサートを開催しており、ご入院中の患者さんを中心に、患者さんや患者さんのご家族に楽しいひとときをお過ごしいただいています。
2007年から始まり、今年で13回目の開催となりました。
コンサートの出演は、以前に当院の患者さんでもあった村井さんご夫妻にご協力いただいており、旦那様がピアノ伴奏、声楽家の奥様が歌を担当され、お二人の雰囲気がとっても素敵です♪
全員が歌える曲も用意されており、患者さんは、時折、手拍子をたたいたり、体を揺らしたりしながら、楽しい時間を過ごされていました。
出演の村井さんご夫妻の歌に、雰囲気に、そして患者さんと一緒の合唱に私たち職員もとても癒されました。
ありがとうございました。
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知らなきゃ損!自分のからだに必要な水分量とは?
こんにちは。西東京中央総合病院 管理栄養士の橋本です。
7月13日(土)の市民公開講座にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
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今回ご参加いただいた皆様からのアンケートを集計したところ、「からだに必要な水分量の計算や水分補給のタイミング」がとても役に立ったという声が多かったので、このブログでも少しご紹介します。
尚、全ての方に当てはまる内容ではありません。かかりつけの医療機関より水分制限・指導など受けられている方は、担当医の指示に従ってください。
からだに必要な水分量の計算
一般的に、からだに必要な水分量の目安として、体重1kgにつき、50ml必要だと言われています。
例:体重50kgの場合、2500ml(2.5リットル) = 50kg * 50ml 必要ということです。
からだの水の出入り
脱水の危険目安を、以下のように唱えています。
食べて1000 飲んで1000 足して1000以下脱水うたがう
いつも通り3食食べられているときは1000、
半分くらいしか食べられなかったら500と考えます。飲む量はそのまま飲んだ量とすると食事がいつもの半分以下しか食べられなかったり、1食しか食べられなかったりして、飲み物も500mlのペットボトル1本分も取れなかったとすると 足しても1000にならないので、脱水の危険性がある、という意味です。
水を飲むタイミング
効率の良い水の飲み方をご紹介します。
起床時
まず、朝起きた時。寝ている間にもコップ1杯の汗をかいているといわれているので、失った水分を補給して1日のスタートきりましょう。
朝食時
食前にもコップ一杯の水を!1食抜くと、食事からの水分量約300ml は不足している状態となります。食前に飲む水は、胃腸を刺激して消化を活発にしますし、便通も促します。
10時ごろ
出勤後や10時のおやつ。お仕事されている方は通勤時に失った水分を取り戻すべく出勤後や10時のおやつタイムにおやつではなく、水分補給を忘れずにしてください。このとき、糖分の取りすぎや利尿効果のある飲み物には注意してくださいね。
昼食時
食前または食事中に水を飲みましょう、消化吸収にも役立ちますし、食べ過ぎ防止にも役立つこともあります。
おやつ時
3時のおやつタイム。お子様のおやつには必ず水も添えてあげてください。大人は、1杯の水で口も頭もリフレッシュします。
夕食時
お昼同様に食前や食事中の水分補給を。またお酒を飲む方は、アルコール飲料には利尿作用がありアルコールが体内で分解される際にも水分を消費してしまうので、お酒を飲む際にも水を一緒にとると良いです。
入浴時
お風呂で体が温まると汗がでます。入浴前後に水分補給を。
就寝時
最後に就寝前。睡眠中に失われる水分の補給を。夜間のトイレが心配な場合は、寝る1時間前に水分補給して寝る直前にトイレに行くと良いです。
水を飲むときは常温がおすすめ
水は冷たいものよりも常温がおすすめです。最近では、コンビニでも冷えていないペットボトルが置いてあるくらいですが、水は5~15℃くらいのものが吸収が良いといわれています。冷たいものを飲むと、胃が驚いて 胃の活動が悪くなり、消化不良を起こしてしまうなんてこともあります。
水を飲むときは一度にたくさん飲まない
たくさんの水分を一度に胃に入れてしまうと胃に負担がかかり、胃痛やだるさの原因となります。1回量は150~200ml 程度が良いと言われています。
飲みにくい時には・・
水分を飲むとむせてしまうなんてことはありませんか?
こんなときは、少しトロミを付けた水が飲みやすいということもあります。
加齢などにより飲み込む力が落ちてくると、水がのどを通る速度にごっくんという飲み込み速度が追い付かず、むせてしまうことがあります。ゆっくりのどを通過させるように、少しトロミを付けた飲み物を飲むという手もあります。
水以外からの水分補給
水分が摂取できないときは、食事部分からの水分を増やすという方法もあります。
たとえば、野菜や果物の90%以上が水分なので、食事に野菜や果物を加えるだけでも、水分摂取量が増やせます。
きゅうりやナス、スイカ、ウリ、トマトなどの夏野菜や果物は水分をしっかり蓄えてミネラルも豊富に含んでいるので、夏の水分補給にはピッタリです。
昔、夏場にきゅうりの丸かじりで水分補給をしたなんてこともあるかもしれませんが、
それは、理にかなったやり方です。
そのほかの工夫として、ご飯には120mlの水分が含まれているので、おかゆや雑炊にするだけで、水分量が増やせます。
ごはん1杯(200g)→水分 約 120ml
おかゆ1杯(250g)→水分 約 200ml
また、ゼリーやプリンなど水分の多いデザートを摂取するという方法もあります。ゼリーだったら1個で85ml、プリンだったら75mlくらい水分がとれます。ただし、糖分の摂りすぎにもつながりますので、食べ過ぎには注意が必要です。
ゼリー1個(100g)→水分 約 85ml
プリン1個(100g)→水分 約 75ml
甘いものが好きではない方は、たとえば、卵を食べるときにゆで卵で食べるのではなく、卵豆腐や茶わん蒸しなどを食べると、80~85mlもの水分がとれます
茶碗蒸し1個(100g)→水分 約 80ml
卵豆腐1個(100g)→水分 約 85ml
汁物も水分です。一杯で130~140mlとれます。
ただし、しっかりご飯も食べられているときに味噌汁を毎食食べてしまうと水分はとれても、同時に塩分もとってしまいますので、注意が必要です。
みそ汁1杯(150g)→水分 約 140ml
スープ1杯(150g)→水分 約 130ml
このような工夫で水分摂取量を増やすことができますので、皆様ぜひご参考にしていただければと思います。
当院では、管理栄養士による個別の食事相談を実施しています。
ご興味のある方は、診察の際にご相談ください。
7月13日(土) 市民公開講座を終えました
西東京中央総合病院 広報担当です。
2019年7月13日(土)に、市民公開講座を行いました。
今回のテーマは、「食事の力で元気に夏をのりこえよう」。
多くの方にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。
これから迎える夏に向けて、少しでもお役に立てれば幸いです。
今回、夏休みの学習で食事について調べている、小学生のお子様にもご参加いただくことができました。
なんと、千葉の袖ケ浦からのご参加!
こんな出会いがあるなんて、、市民公開講座をやっていて良かったです。
ご参加いただき、本当にありがとうございました。
次回の公開講座は、8月24日(土) 14時~です。
「今日からできる口腔ケア」というテーマで、当院の歯科衛生士が楽しくお話させていただきます。お時間が合えば、ぜひお気軽にお越しください。
6月29日の土曜日、糖尿病教室が開催されました!
外来でこっそり告知させて頂いております糖尿病教室が6月29日にありました。
毎年6月、11月、3月頃に開催しています。
今回も吉武は舌好調でした。
日頃診察室でお話したいけど出来ない事をこの一時間にギュッと詰め込んでいます。
糖尿病は文字通り生活習慣病、日ごろどのように過ごすかで合併症の進み方が変わってきます。
なんとか皆さんに伝わるように親しみやすい内容でお話しようと心掛けています。
お陰で脱線することもしばしば・・・
出席していただきました14名の皆様、雨模様の中ご参加頂き有り難うございました。
糖尿病との付き合い方が少しでも伝わっていると良いのですが。
糖尿病教室では、他にも薬剤師による薬物療法のお話、管理栄養士による食事療法のお話も盛り込まれます。
薬物療法の回では、薬剤師により薬の効き方や服用上の注意点、インスリンについてお話しました。お薬手帳や糖尿病手帳もご持参いただき、ご使用中のお薬についての質問にも対応しました。
食事療法の回では、若手管理栄養士の森屋が担当させていただきました。
「バランスの良い食事って?」「何で3食 食べたほうがよいの?」というような基礎編をお話しさせていただきました。
試食のお時間には、「思っていたより量があるね」「味付は家と同じくらいだ」 とか「こんなに少ないの?!」というような、さまざまなご意見をいただきました。
次回は応用編をお話させていただきます。
またまた試食もご準備いたします!